M-1が終わりましたね。
SNSのおかげで面白かった自分は笑えなかったあれのどこが面白いんや的な「国民総評論家時代」になって久しいですが、逆に多数派が見えやすくなりましたね。総じて面白かったと評価されるM-1だったのではないでしょうか。
特に優勝したミルクボーイ、3位に食い込んだぺこぱはいずれも今までにない漫才スタイルで笑いを取ったのが印象的でした。
なんで私がこのブログで急にM-1に触れたかというと、「笑いの潮目が変わった」と今回強く思ったし、それは正に「時代が変化した」だと感じたからです。
特に3位のぺこぱ、ある意味逆張りですよね。
ボケ全肯定。
ありとあらゆるものを「いいよ!!いいよ!!!それも悪くない!!!」と言いまくる姿勢。
昔で言う「お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜」の真逆。
「お前はアホかなんて言わないよ絶対〜」
を徹底した笑い。逆張りを突き詰めとる。
何が凄いってそれを笑いに昇華してる。
逆張りだし結果時代をキャッチアップしてる。
ミルクボーイも実はボケに対してバシバシ否定する、馬鹿にする笑いではなくて言葉の言い回しだけで盛り上げていくもはや職人芸。
とにかく印象に残った「人を叩かない笑い」
実は真逆のシーンがM-1にありまして。
見取り図の「女のスッピンみたいな顔しやがって。なでしこジャパンのボランチか」っていうボケ。
普通に数年前なら通用してたボケが今では通用しない。なんならうっすらスベるあの空気感。
笑いの世界って厳しいな、本人達は本気で面白いと思ってやってるんだろうけどちょっとズレるだけであんな明確な差が生まれる、流行廃りが激しい世界だなと思った瞬間でした。
ツイッターも同じですよね(突然)
もう人を叩いたり馬鹿にしたり争ったりするツイートは流行らない、なんならうっすら嫌悪される、そんな流行廃りを感じます。
ここ1年で特にその傾向が顕著かも。炎上芸が通用しなくなってきてる。むしろ意図的に炎上させようとしてる当人が怪訝な目で見られたりもするくらい。
昔はそんなことなかったですよね。炎上=めっちゃおもろいやん!!!って風潮ありましたよね。今は逆で盛り上がらない、下手したらスベってるもんね。
もしかしたら皆単純な芸に飽きただけかもしれないけど、今回のM-1を見て単純にツイッターの中だけの小さい話ではない、「世間の潮目が変わった」そんな印象を受けた年の瀬でした。
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