我が家はこうしてセックスレスになりました①

このページはプロモーションが含まれています。

あぐログ

この記事は「あぐログ」に投稿されていた記事を「いく夫の備忘録」に移行したものです。
記事中の内容や日付などは、投稿当時のままのものとなります。

我が家はレスです。セックスレス。

結婚してから一度もセックスせずに、およそ4年が過ぎようとしています。

 

せっかくブログも立ち上げたことだし、長文が書けることだし、Twitterでは一度も語ったことのなかった、「セックスレスの理由」についても触れていこうと思っているのですが、まずは順を追って、勢いが命ドッカン!!で結婚した我々の馴れ初めなどを語ろうかと。

 

まぁ、以前こちらの記事でも書いたんですけどね、彼との出会いはナンパなんですよ。

https://comingout.tokyo/211490

重複するところが多くなりそうですが、続きを含めて改めて!書きます!

 

私たち、こうして知り合いました

夫との出会い

 

私は、何度も言うけどちゃきっちゃきの東京生まれ東京育ち、悪そうな奴は大体友達。

 

その日、夫は出張で東京に来ていて、大都会東京でねずみ色のビル群を見上げながら「空が狭いなぁ」なんて思っ……ていたかは定かではありません。

要するに、迷子になっていたんですね。

今日泊まる予定のホテルに行きたいんだけど、全然場所がわからない!

 

その日、我々がいたのは新宿。ホテルは下北沢。

 

あぐ
あぐ

若干距離がありますけど、電車なら一本ですよ

夫

えっマジで!?新宿じゃないの!?新宿のホテルで検索して取ったのに!

 

まぁ、あるあるですよね。地方出身者あるある。ネットの恐怖。でも下北くらいは知っておけよ。

 

あぐ
あぐ

えーと、小田急線なので、入り口があっちで……

夫

わかんないので一緒に行ってください

あぐ
あぐ

いや、もう全然まっすぐだから。あのビル入っちゃえば看板出てくるし

夫

っていうか暇ですか?お酒飲みません?お姉さんめちゃくちゃタイプなんです!いい店ご存知ないですか?

 

念のために「ホテルは?」と聞くと「もういいっすわー」と満面の笑み。

その強引さとハキハキした人当たりが好印象で、まぁいっかと一緒に飲むことにします。

 

夫はどことは言いませんが地方の出身なのでね、ド田舎の出身なのでね、言葉が訛っているのも好感度高かったです。安心感というのかな、それがある。私、昔から方言が大好きで、結婚するならできる限り田舎の人が良くて、田舎に田舎を作りたかったんですよ。東京じゃなくて。

 

まぁ、そんなこんなで、「いやぁ可愛いわー、やっぱ東京すごいわー、洗練されてるわー」と方言バリバリで言われて私は大爆笑。

店は、小汚ねぇ居酒屋がいい!」と言われ、思い出横丁に向かいましたが、一軒目で盛大に客のジジイと仲良くなり、全く二人で会話ができずにそこでも爆笑。

そろそろ店を変えようと移動するも、どこの店主も全然入れてくれません。

 

夫

そこ席空いてるやん!

アンタはうるさい

夫

声がデカいのは個性やん!

 

しっしと冷たく追い払われ、「東京嫌いや!」と拗ねる夫にまた爆笑。

あーなんか、私この人と会ってからずっと笑ってるなぁ。

なんというか、彼のトークスキルが高すぎるんですね。今日、ナンパで出会ったばかりとは思えないほど、一緒にいて違和感がない。

 

 

このまま会えなくなるの嫌だなぁ、連絡先くらい聞いてくれないかな、と思いつつ……

そろそろ我がシンデレラタイムです。

 

あぐ
あぐ

私、そろそろ終電なんです

夫

えっマジで!?今日7軒はしごする約束ですよ!?

 

……爆笑。

そんな約束全くしていないんですが、そう言うなら仕方ない。

朝まで付き合おうと、私は終電を逃すことにします。

 

初めてのセックス

実は、この時私は「彼とホテルに行ってセックスする」の思考に至っていなくて。

全然そういう人に見えなかったんですよ。都会で人恋しくて誰かと飲みたかった、みたいな、本当にただの飲み友達を探していた感じだったんですよ。わかるかな?全く口説かれんし、女扱いもされんし。

 

ところがどっこい。

やっと見つけた二軒目の居酒屋では、ばーっと喋っていたと思ったら、急に黙り込んでじっと目を見て、「いやぁ、可愛いわー」と呟いてくる。話題もなんとなく恋愛寄りに。

この時、彼の結婚観を聞くんですけど、「子供は三人で、絶対田舎で育てたいんですよ。田舎のほうが感性が育つじゃないですか。裸足で山とか駆け回ってほしい」という話が、ぴったり私の理想と被りキャッキャ大盛り上がり。

 

今思えばこの頃が一番楽しかった…夫が男だし…男だし…

えー、閑話休題。

 

「じゃあ3軒目!」と彼が立ち寄ったのはコンビニでした。

 

あぐ
あぐ

これも軒数に入るんですね

夫

じゃないと朝になるわ

なんて笑い合いつつヘパリーゼを挟みます。

 

4軒目はパブスタで一杯、5軒目はカラオケ。

ここで夫の歌を聞くんですけど、そりゃもう上手いんですよ。最近の人の「上手い」とはちょっと違うんですけど、楽しそうに歌うんですよね。

あと私声フェチなので、歌とか歌われた日にはすぐ恋に落ちちゃうんですよね。ミスターチル、斉藤和義、尾崎豊のラインナップもいいですが、歌い終わった後の会話がもっと良かった。

 

夫

いやー桜井さんかっこいいわぁ!かっこいいですよね?

あぐ
あぐ

そうですねー

夫

でも僕もかっこいいでしょ?

あぐ
あぐ

○○さん……のほうがかっこいいですねー!

夫

!!!

あっぶなかったぁ!気絶するかと思ったぁ今!

僕心臓動いてます!?動いてます!?ちょっと確認して!

 

……で、心臓に手を持っていかれる。

いや、めちゃくちゃバクバク言ってるやないかーい。

 

なんだその戦法!なんだその戦法!こっちまでドキドキが移るわ!と彼を見上げると、

「よしっ、6軒目行きましょう!」と晴れやかな笑顔。

特にキスするわけでも、抱き寄せるわけでもなく、ただ、手は繋いだまんま。

6軒目はもう一度コンビニへ。

「飲み物とつまみ買って行きましょー。あ、これもいるんじゃないですか?」と歯ブラシを差し出してくる彼。「メイク落としとかもいるんですか?ちょっとわかんないので必要なものはカゴに入れてください」

 

……そうです。その日最後の7軒目は、彼が取っていたホテルでした。

 

まぁ、どんなセックスしたかをまた書くのは恥ずかしいので

そちらは記事でお楽しみいただくとしましょう。

https://comingout.tokyo/211490

 

東京観光デート

その日はそのまま彼が取っていたホテルに泊まり、翌朝は土曜日。

「もう帰ります?帰りますよね?お昼ごはん食べていきませんよね?あー電車一人で乗れるかなぁ!」と大げさに嘆く彼が楽しくて、私はついつい「東京観光しようぜ!」と颯爽とチェックアウトしてしまいます。

 

彼が行きたがっていた場所を一緒に巡ることにして、まずは下北。

夫

ヒッピーいる?ヒッピー!

あぐ
あぐ

いません

夫

サーカスは!?

あぐ
あぐ

君の中の下北、どういうイメージなん?

夫

カルチャーの発祥地!

あぐ
あぐ

うん、間違ってはいない……

 

続いて、渋谷。

夫

見て!ハチ公!

あぐ
あぐ

うんうんハチ公だねぇ

夫

お手!!!!

あぐ
あぐ

お手さすな

夫

あれは!?顔は!?

あぐ
あぐ

モヤイ像のこと?

夫

もー、違くて!か!お!

あぐ
あぐ

……それは何だ……?

 

一通り見て回って、お次にどこに行きたいかと問えば、「中野!ブロードウェイがあるって聞いてる!」とのことで、ぐいーんと電車移動。

夫

ここが中野か!

あぐ
あぐ

そうそう、ブロードウェイはあっち。で、あれが、

夫

サンプラザ中野くん!!?

 

まぁこんな感じで、中野ブロードウェイでの昭和感じるお店巡りツアーも無事終了し、「一服しようぜぇ」とカフェにイン。

そこで、今日は友達の家に行くためホテルは取っていなかったという彼に「夜はどこで飲むの?」と聞いたところ「ううん、もう約束やめた!君といることにした!」とニコニコ。

 

あぐ
あぐ

……友達って女やろ?

夫

なんでや!男だし!言っとくけど俺田舎もんだからね!田舎もんはすっごい清純なんだからね!君と昨日あんな感じになったのも、俺、すっごい勇気出したんだから!

 

ということで、彼が気になっているという上野でたらふく飲み歩いて、案の定友達をたくさん作り、二軒目三軒目を経て、その日はラブホにお泊りしました。

 

いよいよお別れ…のはずが

翌日は彼が気になっているという谷根千観光をして、新橋で昼から飲み、「サラリーマン全然いないやん!」「そりゃ今日日曜日だもんね」などと会話をしながら、最後は羽田まで見送りに行きます。

 

で、これですね!

 

「もうちょっとだけ時間あるから」と、展望デッキに行った時、手を握られて。

今までのデートの最中は、外では絶対に触れてこなかったから、そういうの嫌なんだろうなぁと思っていたのに。手を握られて、ああ、寂しいなぁって純粋にそう思ったのを覚えています。

そういえば連絡先さえ交換してない。交換しようって言われない。ああもしかしたら、この人は地元に彼女がいるのかもなぁ。モテそうだもんなぁ。いい年齢だし、もしかしたら結婚してるかも。

 

そんな感じで、特に何を話すわけでもなくただ一緒にいて。

 

夫

そろそろ行かななぁ

あぐ
あぐ

そうだね、楽しかったね

夫

次来る時はあそこ行きたいわ。赤羽。あと浅草

あぐ
あぐ

うんうん、どっちも楽しいよ

夫

一緒に行く?

あぐ
あぐ

うんうん、行くよ

夫

今日は?

 

ドキッとした。ああ、私、ヤバイかも。

 

夫

一緒に来る?

 

行く、って、即答したと思う。

彼がくしゃって破顔して、安心したように大声上げて笑って、「早くしなくちゃ!」って手を引っ張られってデッキを下りた。結局その便は乗れなくて、もう一個遅い便を取り直して、彼の住む土地に着いた時はもうどっぷり夜だった。

ああ、彼はこの街に住んでいるんだ。

そう思いながら吸い込んだ空気は、ちょっとだけ彼の匂いがして。

私たちは手を繋ぎながら、彼のワンルームの家へと一緒に帰りました。

 

ワンルームで同棲生活

……えーと。(レスの話が全然出てこないな、おかしいなおかしいな)

まぁこういった流れで、彼の家に転がり込んで同棲生活を始めるわけなんですけど、最初は全く、レスのレの字もなくて。

 

初日の夜も、彼の家だぁドキドキって私の内なる乙女が出て来たところで押し倒されてて、二回セックスしてるわけですよ。

次の日は二人とも遅めに起きて、ご飯を食べる前に一発、食べてから一発、「君の洋服買いに行かな!」と街へ出て買い物をして居酒屋で飲んで帰ってきてからやっぱり一発、お風呂に入ってまた一発。

すごくない?今の夫の見る影もなくない?

 

仕事もしなくちゃいけないのに、パソコンをカタカタしていると夫が後ろから抱きしめてきてちゅっちゅしてくる。「お仕事は?」と聞くと、「んー、まだいい~」と襲われる。

 

彼は既に会社を立ち上げていて、言わば社長。当時はまだオフィスは設けず社員を出向させるタイプの事業のみだったので、彼自身は自宅で作業し、営業があれば出かけていくというスタイル。
対して私、実はその頃まだ会社員でした。ギリギリね。月末に退職が決まっていて、有休を消化している時期だった。とはいえ今までも副業で細々と続けていたライター業の締切は迫っている。ついでに言うなら、来月からの働き口が欲しい。つまりは、営業活動したい。

 

東京の取引先を増やすべきか、こっちで探すべきか、そのへんも相談に乗ってほしいのに、彼と深いこと話す暇がない。だって朝から晩までセックスセックスセックス。

ということで、こういう発言に至るわけです。

 

そのわずか3週間後、私と彼は入籍をするわけですが、その間にももちろん色々ありました。

一番は、私が一度仕事で東京へ戻った際に、彼がしょんぼりした様子で電話をかけてきたことかな。

 

夫

俺、君と結婚できんかもしれんの。他に結婚しなくちゃいけない相手がいるかもしれんの。

 

次回は、このあたりをメインに書いていきたいと思います。

 

この記事は「あぐログ」に投稿されていた記事を「いく夫の備忘録」に移行したものです。
記事中の内容や日付などは、投稿当時のままのものとなります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました